08:30スタート、アビームから少し後ろの風で、追い潮が強くライン近くに居ると風と潮に押されて
スタートラインを越えてしまう状況の難しいスタートとなり、他艇はスタートラインに近づけない中、
サイキはジャストスタートで飛び出した!

しばらくは、1番をキープ、その後も先頭集団に食らいつき、そのまま4着で座間味島前のフィニッシュラインを切りました!

途中、風が後ろに回ったり、前に振れたりしてジェネカーからゼノア、ゼノアからジェネカーのチェンジを繰り返しながら懸命に走らせました。
サイキはスピードでは負けていませんでしたが、唯一コースに不慣れと言う弱点がありました、かなりリーフに近づき怖い思いをしながら走った
コースのもっとリーフ寄りを後続艇がその内側を通ったりした事も数回ありました。
私達の様に透明度の低い海で乗っているセーラーにとっては、海底がすぐそこに見えていると落ち着かないしとても怖いですが、地元セーラーにとっては当たり前の光景なんですね!

そんな不慣れな場所でのレースで、2位と言う結果は素晴らしいと思います。

しかも完全優勝まで、後11秒!!

もっと素晴らしいのは、サイキのオーナースキッパーの気持ちです。
私が11秒差とは悔しいですねと言うと、ここまでやれたら十分だよ満足だぞ!とのお返事でした。

私なら、あのタックが良くなかった、ジェネカーがもう少し早く上がっていたらと引き算をしてしまって悔しい思いをする所ですが、
沖縄まで船を無事に運んでくれた仲間に感謝、レースの為に集まってくれたクルーに感謝、レースが成立出来た天候に感謝、
全ての感謝をプラスしての結果に感謝と言う意味に理解しました。

本当に素晴らしい人です。

またレースが楽しくなって来た私も、感謝の気持ちを忘れずに足し算でやって行こうという事に気がつかされたレースでした。